さまざまな不調が出やすくなる更年期は、その中でも肩こりがもっとも多い悩みだと言われています。
ここでは更年期に肩こりがひどくなるのはどのような原因があるのか、軽やかさを取り戻すためにできる対処法を合わせてお伝えしてみたいと思います。
更年期の肩こりの原因とは?
更年期に肩こりが起こるのは女性ホルモンの、
- エストロゲン
- プロゲステロン
の分泌バランスが崩れ、特に体内に水分や疲労物質を溜める作用を持つプロゲステロンの分泌が優位に立つことが原因になると考えられています。
更年期の肩こりは女性ホルモンのバランスが崩れることに加え、
- 運動不足
- 冷え
- 長時間の同じ姿勢
など、生活習慣や体質による原因がプラスされて症状がひどくなり、長期的に続くと言われています。
更年期の肩こりを緩和、予防するためにできること
更年期の肩こりは、日常生活の支障となるほどに強い負担を感じることがあるのではないでしょうか?
更年期のつらい肩こりを緩和・予防するために、ここでは今日からでもすぐにできる対処法を見ていきましょう。
シャワーのみの入浴を避けること
更年期の長引く肩こりは、カラダを温めることでラクになると考えられています。
シャワーのみの入浴ではカラダを深部から温め保温することが難しいため、毎日ゆっくりと湯船に浸かる入浴習慣を心がけてみましょう。
湯船に浸かる入浴習慣でカラダの血行が促され、肩こりの原因となる疲労物質の排出にアプローチできます。
血行促進に役立つ食べ物を補う
更年期の肩こりのインナーケアに役立つ食べ物・栄養素には、
- 大豆や魚介類、肉類に含有が多いビタミンB群
- 血行を促進し、サラサラの血液を作るお酢
などがあります。
これらの食べ物・栄養を毎日の食事に積極的に摂りいれるようにしましょう。
特に大豆製品に含まれているエクオールには、毎日10mg(納豆1パック200g程度、豆乳200ml程度)を12週間摂取することで肩こりの緩和が見られるとの研究結果が報告されています。
適度な運動を心がける
40・50代女性に多い長時間同じ姿勢のデスクワークでは、カラダが自然に前のめりになって、5~6㎏程度ある頭の重さが肩にダイレクトな負荷を与えてしまうと考えられています。
長時間の同じ姿勢をできるだけ避けこまめに休憩をはさみながら、
- 腕や肩、首を大きく回す
- 肩の上げ下げを20回程度行う
といった適度な運動を取り入れるようにしましょう。
運動によって凝り固まっていた肩回りの筋肉がほぐれ、疲労のリフレッシュにもアプローチできます。
まとめ
更年期の肩こりは女性ホルモンのバランスを整える規則正しい生活、適度な運動、不調の緩和に役立つ栄養の摂取が基本の対策になります。
毎日の生活習慣をさっそく見直しながら、本来の軽やかなコンディションを早めに取り戻していきましょう。
参考:大塚製薬「その肩コリ、女性ホルモンの減少が原因かも?」
www.otsuka-plus1.com/shop/pages/equelle_mail_g.aspx