更年期特有のカラダのだるさやイライラ、怒りっぽくなるなどの不調は、毎日の睡眠の質・リズムに意識を向けてみることも健やかなコンディションを取り戻す秘訣になります。
ここでは更年期によくある不調がなぜ良質な睡眠で解決できるのか、気になる理由とぐっすり眠るリズムを取り戻すための効果的な方法をまとめてお伝えしてみたいと思います。
更年期特有の不調が良質な眠りで解決できる理由
良質な眠りは、更年期に起こりやすい心身の不調をケアし、本来の健やかなコンディションを取り戻すためにいくつもの良いメリットがあると考えられています。
ここでは更年期の不調を良質な眠りで解決できる主な理由、関係性について見ていきましょう。
成長ホルモンの分泌によるもの
夜ぐっすりと良質な睡眠を取れるようになると、心身のダメージを修復する役割のある成長ホルモンの分泌が安定していきます。
成長ホルモンは更年期に悩む女性にさまざまな恩恵があり、ダメージを受けた細胞の修復や代謝の安定化に役立つと言われ、ぐっすり眠るほどに分泌が活性化して、イライラやコリの回復にアプローチできます。
自律神経が整う
更年期のイライラや不安感、カラダのだるさなどは、自律神経の乱れも原因のひとつと考えられています。
自律神経には、
- 朝から日中にかけて優位に立ち、心身を活発な状態に維持する交感神経
- 夕方から夜に優位に立ち、心身のリラクゼーションに働きかける副交感神経
からなり、良質な睡眠を取るとふたつの自律神経のバランスが整って、血圧や脈が落ち着き、興奮した神経が鎮静化していくため更年期によくある不調の改善・予防にアプローチできます。
良い睡眠リズムに整えるためのアイディアとは?
更年期のさまざまな不調をカラダとココロの内側からケアしていくことができる良質な睡眠。
このリズムを安定化させるために、夕方または寝る前に軽くカラダを動かすようにしましょう。
すると脳や神経が適度に疲労し、寝つきが良くなることで睡眠のリズムが整って更年期の不調のケアに役立ちます。
また朝はカーテンを開けて日の光を浴び、風に当たる習慣を持つと、体内時計の安定化につながって良質な眠りを得るためのセロトニンというホルモン分泌が活性化していきます。
セロトニンは夜になると睡眠のリズムを整えるメラトニンというホルモン分泌に変わり、朝の日光浴や風に当たる習慣でこのサイクルが整うと考えられていますよ。
まとめ
どんな女性も毎日の眠りは自然なルーティンになるので、そこにちょっとの工夫とアイディアをプラスするだけの更年期対策は、手軽で続けやすいと感じられたのではないでしょうか?
良質な睡眠習慣を積み重ねるたびにカラダとココロが元気になっていく変化を期待し、本来の元気なコンディションを早めに取り戻していきましょうね。
参考:BRAINSLEEP「意外と知らない睡眠のメリット7選!疲れが取れるだけじゃない」
brain-sleep.com/news/magazine/merit7/
参考:社会医療法人 博友会「今日から出来る10個の眠れるコツ!これであなたも眠り名人」
hakuyukai.or.jp/?p=2202