グリシンとは

グリシンはアミノ酸の一種で、カルボキシル基のつく炭素にアミノ基が直結する、αアミノ酸を指します。
分子量が小さく構造が単純で、不斉炭素や鏡像異性体がないのが特徴です。
実は体内でも作られるグリシンですが、食品にも割と含まれている身近な成分です。
また安全性が高く、様々な用途に活用されているのもポイントだといえます。
水に溶けやすいという性質を持ち、グリシンは化粧品や医薬品、工業薬品などで幅広く活躍しています。

グリシンの効果・効能

健康面から見たグリシンは、不眠改善や抗酸化作用、コラーゲンに繋がる肌のハリや弾力の促進が主な効果・効能に挙げられます。
不眠改善は血管拡張による体温の低下によるもので、自然な眠りへと導く作用に期待できます。
それと脊椎や脳幹に存在していることで知られ、中枢神経における制御系で神経伝達物質として機能することも有名です。
つまりグリシンは不眠に悩んでいたり、健康や美容といった悩みを抱える、こんな方にオススメです。
神経系の働きも改善が促進されるので、うつ気味の方にもオススメではありますが、不眠改善目的なら就寝前の空腹時に飲むことが注意点となります。

グリシンの必要量と多く含まれる食品

非必須アミノ酸のグリシンは、特に1日あたりの必要量は定められていませんが、サプリだと製品にもよりますが1日あたり3000mgを目安に摂取が推奨されています。
男女共に同様ですから、成人男性1日の推奨量と成人女性1日の推奨量は同じく3000mg前後となります。
グリシンを多く含む食品には、エビやホタテを始めとした魚介類があります。
これらの甘みの由来がグリシンなので、魚介類を食べて甘みを感じたらグリシンを摂取していることを意味します。
牛すじを始めとして軟骨や豚足といった、動物性コラーゲンにも多く含まれています。

グリシンの効果的な取り方

グリシンを効果的に取るには、食事でとる場合は魚介類を意識的に食べるのが基本です。
ただ毎食魚介類を食べるわけにもいかず、食事だけでは難しいのも事実なので、サプリ・健康食品の方が効率的だといえるでしょう。
基本を食事で摂取しつつ、不足をサプリや健康食品で補うともっと良いです。
グリシンの効果的な取り方の1つは、就寝の30分~1時間前に水またはぬるま湯で飲むことです。
それと睡眠を妨げるカフェイン入りのお茶やコーヒー、アルコールの摂取は控えた方が得策です。。

グリシンが不足するとどうなる?

グリシンが不足するとエネルギーの枯渇が生じ、細胞分裂に支障が出ることが分かっています。
これはつまり老化に結びつきますから、健康の不安や美容の悩みが生じることになり得ます。
当然ながら睡眠の質にも影響しかねないので、不足しないように心掛けたい成分でもあります。
体内で合成される成分ですから、食事に問題がなければ不足は生じないとされていますが、肌荒れを感じる場合は不足に注意です。
それとコラーゲンの合成にも関わるので、不足によって関節痛が生じることもあります。

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