亜鉛とは
亜鉛とは金属元素のひとつですが、初期時中からわずかですが摂取することが推奨されているミネラル成分の一種です。人間が活動するための新陳代謝の過程で作用する酵素の構成成分として重要な役割を担っています。体内では実に数千種類に及び酵素が三大栄養素の代謝や免疫機能の維持などに関係していると見られています。とりわけ亜鉛は細胞の代謝に関与する200種類以上もの酵素を構成する重要な成分で注目を集めているミネラルです。
亜鉛の効果・効能
亜鉛は免疫機能や生殖能力機能などに重要な役割を担っています。免疫機能が低下すれば、わずかのストレスでも体調不良を起こしやすくなり、生殖機能が低下すれば性欲減退などの弊害も出てきます。そこでこんな方にオススメな事例としては、疲れやすく風邪をひきやすい虚弱体質の方やいまいち、パートナーとの性生活に満足を得ることができない方を挙げることができます。ただし亜鉛を摂取するときの注意点は過剰に摂取すること、過剰なのもめまいや腸機能。腎機能に悪影響を与えるからです。
亜鉛の必要量と多く含まれる食品
亜鉛は数あるミネラルのなかでも、現在人が不足しやすいと認識されています。成人女性1日の推奨量は、6-8㎎、成人男性1日の推奨量は8-10㎎とされています。亜鉛自体は腸で吸収され、アルブミンと結合して肝臓に運ばれます。体内での吸収率は10-30%と低く、インスタント食品などの加工食品には亜鉛の吸収を妨げるリン酸が豊富にふくまれていることなども、現在人の食生活では不足気味に傾く原因と考えて良さそうです。
亜鉛の効果的な取り方
亜鉛はレバーやカキやホタテなどの魚介類、海藻類に豊富にふくまれています。食事でとる場合はこれらの食材を料理に使用することになります。しかし食の欧米化が進んだ現在人の食生活ではあまり好まれることのない食材であるため、食事だけでは難しいのが現状です。食材の好き嫌いの地平で頭をなやませるくらいなら、サプリ・健康食品の方が効率的と言えます。成分表には配合量も記載されているので、必要な亜鉛を簡単に身体に取り入れることが叶います。
亜鉛が不足するとどうなる?
亜鉛は身体の新陳代謝に広く作用しているので、不足すると様々な弊害となって顕在化してきます。最近問題になっているのは、亜鉛欠乏による味覚障害です。食事をとるときに味覚を感じるのは、した表面に分布するミライという部位です。ミライは加齢により減少するものの、日々の細胞分裂のなかで新たな細胞が成長してきます。この細胞分裂を維持するには亜鉛が必須です。ところが亜鉛が不足するとミライの細胞分裂が停滞ぎみになり、味がわからないという症状を引き起こすわけです。味覚障害による食生活の満足度の低下は深刻です。亜鉛不足には注意しましょう。