【はじめに】どこでも買えて、安心して飲める——その裏側にあるもの

私たちの生活の中で、ペットボトルの水はすっかり当たり前の存在になりました。喉が渇いたとき、出先での水分補給に、災害への備えに——。スーパーマーケットやコンビニエンスストア、自動販売機などのあらゆる場所で購入でき、その手軽さや安心感から、多くの人が日常的に利用しています。しかし、その「便利さ」がもたらす影響について、深く考えたことはあるでしょうか?
今回は、ペットボトルの水に潜む環境的・社会的な課題と、それにどう向き合っていくべきかを一緒に考えていきます。

【メリット】高い安全性と保存性——災害時の“命綱”にも

日本で市販されているペットボトルの水は、食品衛生法に基づく厳格な基準のもとで製造されており、品質管理は非常に徹底されています。菌の混入リスクも低く、未開封であれば長期間の保存が可能であるため、非常時の備蓄用としても重宝されています。また、硬水・軟水などの違いに応じた選択肢も豊富で、好みに合わせて選べる点も魅力のひとつです。海外旅行先など、現地の水道水に不安がある場合も、ペットボトルの水があることで安心して水分補給ができます。

【見落とされがちな現実】大量消費がもたらす環境への代償

一方で、私たちが何気なく使っているペットボトルには、大きな環境負荷が潜んでいます。ペットボトルの原料は石油からつくられており、その製造・運搬・廃棄のすべてにおいてCO₂が排出されます。
日本では年間約260億本以上のペットボトルが消費されており、その数は年々増加傾向にあります。また、ペットボトルはリサイクル可能ではありますが、すべてのペットボトルごみがリサイクルされているわけではありません。実際にはリサイクルできない汚れたボトルやラベルなどが焼却されているケースもあります。再資源化にも多大なエネルギーとコストがかかっており、「完全な循環型」とは言いがたいのが現実です。

さらに、マイクロプラスチックの問題も忘れてはいけません。ポイ捨てや放置されたペットボトル等のプラスチックごみが河川を通じて海へ流出し、海岸や海底に蓄積されるほか、水中を漂流することもあります。中でも、5㎜未満の微細なプラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、生態系への影響や海岸機能の低下、漁業や観光業への影響など、国内外で多くの問題を引き起こす原因となっています。

【私たちにできること】“使い捨て”から“繰り返し使う”へ

環境負荷を軽減するためには、日々の暮らしの中で少しずつ「選択」を変えていくことが重要です。たとえば、自宅で浄水器を使えば、水道水でも十分に美味しい水を得ることができます。実は水道水の水質基準はペットボトルの水よりも基準項目が多いことは知らない人も多いのではないでしょうか。外出時にはマイボトルに水道水を入れて持ち運ぶことで出先でペットボトルの水を買わずに済みます。また、近年は給水スポットや給水サービスのあるお店も増えており、これらを利用するのも良いでしょう。最近では、給水スポットの位置を知らせてくれるアプリなども登場し、利便性が向上しています。

これらの行動により、日常的なペットボトルの購入を大幅に減らすことが可能になります。

【まとめ】便利さに甘えず、少しの工夫で変わる未来

ペットボトルの水は確かに便利で、安心して利用できるメリットがあります。しかしその反面、大量生産・大量消費が環境に与える影響は決して小さくありません。私たち一人ひとりの「ちょっとした選択」が、未来の環境を守るための大きな力になります。マイボトルを持ち歩く、必要以上に購入しない、水道水の価値を見直す——そんな小さな行動の積み重ねが、持続可能な社会への第一歩になるのです。

「この1本、本当に必要かな?」——そんな問いを、自分自身に投げかけてみましょう。

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出典:
厚生労働省「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」
ペットボトルリサイクル推進協議会「年次報告2024」
環境省「海洋プラスチックごみ | ecojin(エコジン)」 
Refill Japn「給水スポット&給水機」