その通り。にんにくはユリ科ネギ属の香味野菜であり、一般家庭でも用いられることが多い食材の1つだと言えるね。古くはエジプトで栽培が行われていたとされていて、ピラミッド建設を行っていた労働者を元気にするために食べさせていたという話も残っているよ。にんにくは中国から朝鮮半島、朝鮮半島から日本へと伝わり、古事記や日本書紀にもにんにくが食べられていたことが記されているほどなんだ。

にんにくにはアリシンという硫化アリルの1種が多く含まれているんだ。アリシンはビタミンB1と結合しやすいもので、結合することで吸収効率が高まり、疲労回復などの健康効果をもたらしてくれるよ。アリシンは加熱するとスコルジニンと呼ばれる成分に変化するけれど、スコルジニンの場合は毛細血管を拡張する働きや細胞を新しく生まれ変わらせる働きに大きく貢献しているんだ。

アリシンとビタミンB1が結びつくと、吸収しやすいアリチアミンという成分に変換され、これが血中に長く留まることによって疲労回復効果が得られるようになるんだ。また、免疫力を高める効果も期待できるから、免疫力低下による病気や疲れを事前に防ぐこともできるよ。疲れがちな人や病気になりがちな人は、積極的にアリシンが含まれるにんにくとビタミンB1を摂取することがおすすめだと言えるね。

動脈硬化の予防に対する効能が得られることは本当だよ。にんにくに含まれるアリシンは、血流を改善したり善玉コレステロールを増やしたりすることができるんだ。動脈硬化は血流の悪さや悪玉コレステロールの増加が原因となって起こる症状だけれど、原因となる問題を改善することができるから動脈硬化を防ぐことができるよ。更に、スコルジニンは血管を拡張してくれるから、血圧を下げたり余分なコレステロールを排除しやすくしたりしてくれるという効果も期待できるね。

基本的にはにんにくそのものから摂取することができるよ。ただし、にんにくの味が苦手な場合やにんにくを気軽に食べることができない場合はサプリメントに頼ることもできるね。状況に応じて摂取方法を変えると、無理なくにんにくを摂取できるよ。