セリンとはシルクに含まれているプロテインの1種で、非必須アミノ酸だよ。このセリンは頭の機能を司る脳の神経細胞を構成する成分で、とても重要なアミノ酸といえるね。非必須であるのは体内で合成出来るためで、細胞膜の構成成分のホスファチジルセリンの原料となるプリンやピリミジンの生合成に関与して、人間のたんぱく質を構成する重要な存在なんだ。

セリンが発見されたのはいまから200年ほど前の1865年だよ。セリンはシルクに含まれるたんぱく質のセリシンの加水分解から発見されたんだ。アミノ酸としての構造が決定されたのは1902年のことで、セリンという名前はセリシンに多く含まれていることから由来しているよ。セリンは角質層にとても多い成分で、女性にとっては嬉しい効能として肌の美容効果があるんだ。

セリンという成分は皮膚の角質層に多く含まれていて、保湿効果があり潤いを与えてくれるよ。さらに脳を構成する神経細胞の原料となり、外部からの刺激を脳に伝達するシナプスという伝達物質のアセチルコリンを生成するんだ。このアセチルコリンは副交換神経の末端から分泌され、自律神経に重要な存在といえるね。考えたり判断を下すために脳を健康な状態を維持してくれる効果があるんだよ。さらに、高齢者にとってアルツハイマーの予防効果もあると言われているよ。

そうだね、セリンは肌の潤いを保つ効果もあるので、美容にも非常に役立つんだ。セリンは体内でシステインに変換され、髪の毛や皮膚・爪などにも多く含まれているよ。そして細胞を新たに生み出す役割を促進し、シミやそばかすなどの原因となるメラニンの生成を抑制し、美白効果もあるんだ。

セリンが含まれている食品は大豆製品や牛乳、カツオ節などかな。日頃の食事で食べる食材で摂れますが、摂りすぎには注意してね。