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12月 21, 2020

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ビタミンB1とは

ビタミンB1とは水溶性ビタミンの一種で、酸性では安定していますがアルカリ性や熱に弱い性質を持っています。糖質をエネルギーにする際に重要な役割を果たすビタミンで、お米を主食とする日本人には欠かせない栄養素のひとつです。調理に方法によっては30~50パーセントが失われてしまうため、生のままで食べるか溶けだした汁ごと食べられる料理にすると効率よく摂取できます。ビタミンB1が不足すると体内に乳酸などの疲労物質が蓄積されるため、疲れやすくなると言われています。

ビタミンB1の効果・効能

ビタミンB1は、糖やアルコールなどの炭水化物や分岐アミノ酸の代謝において酵素の働きを助ける補酵素の役割を持っているためこんな方にオススメです。まず、体がだるいと感じたりアルコールをよく摂取する方や疲労を早く回復したいと思っている方などで、必要量を超えた分は体外に排泄されるため過剰症になる心配もありません。また、脳や神経機能を正常に保つ効果があるため、慢性的に不足した場合の注意点には手足のしびれや意識障害の発症などがあります。

ビタミンB1の必要量と多く含まれる食品

ビタミンB1はエネルギーの産生に大きく関与しているため、成人女性1日の推奨量は1.1mg、成人男性1日の推奨量は1.4mgと算出されています。ビタミンB1が多く含まれる食品には穀類では玄米や胚芽精米で100gグラム当たり0.19mg、魚類ではカツオ100g当たり0.13mg、肉類では豚肉100gに1.3mgを含みます。なお、野菜類では大豆に多く枝豆100gに0.32mgの他、豆腐でもほぼ同量のビタミンB1を含んでいます。

ビタミンB1の効果的な取り方

ビタミンB1を効率よくとるためには全ての食品をまんべんなく摂取する必要がありますが、日常生活における食事だけでは難しい面があります。食事でとる場合は豚肉を多くすることが効果的ですが、カロリーも多くとることになってしまうため食事でとるよりもサプリ・健康食品の方が効率的です。サプリや健康食品は、余分なカロリーを摂取せずに足りない栄養素を効率よく補えることがメリットで、医薬品と異なり副作用を気にせず安心して摂取できるのでおすすめです。

ビタミンB1が不足するとどうなる?

ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖から十分にエネルギーを産生できなくなるため疲労や体のだるさを始めとして食欲不振などの症状が現れます。更に、脳はブドウ糖をエネルギー源にしているため不足すると障害を引き起こし、動悸や息切れなどの他に、酷い場合はウェルニッケ・コルサコフ症候群と呼ばれる中枢神経が侵される障害になり最悪の場合は死亡することもあります。インスタント食品などの利用増加に伴いビタミンB1不足が増えているため注意が必要です。