そうだね、β-カロテンはダイトッピーのイメージ通り、野菜に多く含まれている、1930年に発見された健康成分だよ。人参に含まれている橙色の元となる栄養素だから、このような名前がついているんだ。おおもとはカロテンと呼ばれるカロテノイドの一種で、αカロテンとβ-カロテンの二つの種類に分けられるよ。β-カロテンはカロテンの中でも自然界に数多く存在しているもので、人参を始めとしかぼちゃやブロッコリー、トマトなどの緑黄色野菜や柑橘類などに多く含まれているんだ。

β-カロテンは摂取することで体内で必要に応じてビタミンAに変換し働くんだ。β-カロテンが体内に入ると、その約1/3は小腸で吸収されることになり、体内で必要な量だけがビタミンAに変換されるよ。ビタミンAは脂溶性であり、過剰摂取に注意が必要だけど、β-カロチンから摂取した場合には必要な量しか作られないため安心なんだ。ビタミンAは他の健康成分や栄養素の働きを促す役割があるから、その他のビタミンや栄養素と一緒にバランスよく摂取することが重要だね。

β-カロテンは野菜に多く含まれているから、肌に対して良い効果があると思う人は多いよね。ビタミンAが皮膚の健康維持にも関与しているから、肌のかさつきやニキビ肌の予防などにも繋がるんだ。美肌を保つためには日頃のスキンケアも重要だけど、β-カロテンを適度に摂取することも大切だよ。また皮膚だけではなく粘膜を健康に保つ効果も期待できるね。ビタミンAには人間の粘膜を丈夫にする効能があり、口や鼻と喉や胃腸の健康維持にも効果が期待できるよ。

β-カロチンはもちろん健康効果にも期待ができるよ。その一つが体の成長を促進させる効果かな。ビタミンAには強い骨作りをサポートしたり、成長の促進などの効果が期待できるんだ。その中でも子どもの発育時期にビタミンAの摂取が不足してしまうと、成長が止まってしまったり、機能障害などが現れるケースもあると言われているんだ。成長期の子供にとって、ビタミンAに変換するβ-カロテンは欠かすことができない栄養素の一つと言えるね。

β-カロテンは脂質と一緒に摂取することによって吸収率が高まる特徴があるんだ。熱にも強いのでにんじんやカボチャなどの緑黄色野菜を調理するのであれば、油で調理することで効率よくその栄養素を吸収することができるよ。β-カロテンが含まれている食品は緑黄色野菜や柑橘類だから覚えておいてね。