クロロゲン酸はポリフェノールの一種とされているよ。主にコーヒー豆に多く含まれている成分なんだ。コーヒーの成分と聞くとカフェインを思い浮かべる人が多いかもしれないけど、カフェインと並びクロロゲン酸は注目されている成分と言えるね。

クロロゲン酸の働きとしては、まず第一に脂肪肝を予防する効果が期待できるね。脂肪肝がどのような症状なのかと言うと、肝臓に中性脂肪が溜まった状態のことを指しているよ。これがメタボリックシンドロームにもつながると言われていて、それを放置してしまうと肝炎を引き起こす可能性も高まるんだ。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回った場合には、余ったエネルギーが中性脂肪に作り変えられることになり、これが体に蓄積されると、内臓脂肪や皮下脂肪として蓄積されるだけじゃなく、肝臓にも貯蔵されるんだ。クロロゲン酸は、今教えたような肝臓の病気につながる脂肪肝を予防する働きをするんだよ。

クロロゲン酸は、強い抗酸化作用が期待できるよ。体内で活性酸素が生じると組織が傷つき、老化などの原因になると言われているんだけど、植物等は、クロロゲン酸が持つ抗酸化作用により、傷や紫外線などのダメージから身を守っていると言われているんだ。近年では、クロロゲン酸は脂肪の蓄積を抑える働きがあると注目が集まっていて、ダイエットをサポートする食品等にも多く使われているね。

糖尿病を予防する効果も期待できるよ。糖尿病は、肥満や運動不足などといった良くない生活習慣により血糖値が正常に保てなくなるもの。悪化すると全身にも悪影響を及ぼし、合併症や動脈硬化などを引き起こすこともあるんだ。食事で摂取した糖質が体内に吸収されると、血糖値の急激な上昇を抑えようとインスリンと呼ばれるホルモンが分泌されるけど、糖尿病を患うとインスリンの分泌が悪くなって、食後に血糖値が急激に上昇してしまうんだ。クロロゲン酸は糖尿病の治療薬にも活用されているんだよ。

クロロゲン酸が含まれている食品は、コーヒー豆を始めとして、さつま芋やじゃが芋、ゴボウなどが挙げられるかな。クロロゲン酸の摂取を目的にコーヒー豆を選ぶのだったら、深煎りよりも浅煎りの豆を選ぶと良いよ。

炭は炭素という成分が含まれた有機物を500℃以上で蒸し焼きにすることで出来上がるよ。そしてその炭に対して、水蒸気などで穴をあける「賦活」という工程を加えることで活性炭になるんだ。炭に穴をあけると悪い物質や臭いを吸着しやすくなって、能力が飛躍的に向上することがわかっているよ。吸着性の高い活性炭と比べ、炭にはそのような能力があまり備わっていないんだ。だから炭をよりパワーアップさせたものが活性炭だと言えばわかりやすいかな。

活性炭は一般的に脱臭剤や吸着剤、また浄水などに使われることが多いね。バーベキューで用いられることもあるよ。でも最近では、健康食品として注目を浴びるようになってきているんだ。だからといって脱臭剤やバーベキューに使われている活性炭を食べてはいけないよ。体内に取り入れても問題のないよう加工された活性炭がきちんとあるからね。日常生活で用いる活性炭と、食品添加物に使われる活性炭は別物であることを認識しておくことが大切だ。

近年、多くの若い女性に注目されているのが活性炭のデトックス効果だよ。活性炭には体内に溜まった毒素や老廃物を排出させる作用があって、これが美容や健康維持に役立つと言われているんだ。毒素や老廃物が除去されれば腸内環境も改善するから、結果としてダイエット効果も期待できるね。国内のみならず、海外からも「チャコールダイエット」という呼び名で親しまれ、セレブを中心に人気が急上昇しているそうだよ。活性炭を摂取するだけでいいから、苦労せずに痩せられる点が魅力的だよね。

活性炭には美容効果だけでなく、健康維持をサポートする効果も十分期待できるよ。最近では食品添加物が含まれた食べ物が巷に出回っているけど、この活性炭には体内では吸収や分解が難しい化学物質を吸着する能力があるんだ。だから体の中に蓄積した不要な添加物を取り除き、免疫力をアップさせる効能が期待できるというわけさ。ただし過剰に摂取すると消化不良や栄養障害を起こしてしまう危険性があるから、用法と用量は遵守するようにしてね。

活性炭が含まれている食品として有名なのはサプリメントだね。錠剤を飲むだけだから毎日続けやすい摂取方法だと思う。活性炭は無味無臭だから、食品に混ぜやすいのもメリットだね。ヨーグルトやスムージーに混ぜることで、より手軽に摂取できるよ。