ビタミンAとは

ビタミンAとは脂溶性ビタミンで、強い抗酸化作用があり皮膚や目の健康に役立ちます。
吸収率が70%から90%と高いので、食事で摂取してもスムーズに吸収されます。
ビタミンAは熱に弱い特徴があり、特に高温だと壊れやすい性質を持ちます。
成長過程において重要なビタミンで、肌の健康を維持して発育を促します。
アメリカの研究者が卵黄とバターの中に栄養因子を発見し、脂溶性Aと呼ぶようになります。
その後、イギリスの科学者が脂溶性AをビタミンAと命名して現在に至ります。

ビタミンAの効果・効能

ビタミンAには様々な効果と効能があり、注意点もあります。
ビタミンAの皮膚や粘膜を保護する効果は、世界的に広く知られています。
皮膚や粘膜を構成している上皮細胞の生成に関わっているので、皮膚機能の維持には欠かせないビタミンです。
皮膚の粘膜にはバリア機能があり、外部から病原菌が入るのを防御しています。
バリア機能が正しく働くと、ウイルスなどの外敵から体を保護して感染症を予防します。
強い抗酸化作用で活性酸素を取り除き、悪玉コレステロールを減らす効果も期待できます。
生活習慣病の悩みを抱えている、こんな方にオススメです。

ビタミンAの必要量と多く含まれる食品

ビタミンAの必要量は年齢や妊娠の有無などにより異なります。
成人女性1日の推奨量は18歳から29歳までは650μgRAEで、30歳から69歳まで700μgRAEです。
成人男性1日の推奨量は18歳から29歳と50歳から69歳までは850μgRAEですが、30歳から49歳までは900μgRAEになります。
ビタミンAが多く含まれる食品は、肉類では豚レバーや鶏レバーです。
野菜では人参やカボチャ、魚介類ではウナギに多く含まれています。
朝食に焼きのりを添えると、ビタミンAを手軽に摂取できます。

ビタミンAの効果的な取り方

健康と美容をサポートするビタミンAは、食事から摂取するのが理想的です。
仕事などの関係でビタミンAの摂取が食事だけでは難しい人もいますが、そのような場合はサプリメントで補えます。
食事でとる場合は一定の量が必要になるので、サプリ・健康食品の方が効率的です。
ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂取すると体内に吸収されやすくなります。
緑黄色野菜や果物なら摂り過ぎる心配はないので、毎日の食卓に積極的に取り入れられます。

ビタミンAが不足するとどうなる?

ビタミンAが不足すると、様々な症状が体に出てくる可能性があります。
目や皮膚、粘膜の乾燥や胃腸のトラブルなど人によって症状は異なります。
人によっては胃や腸の様々なトラブルや成長障害、慢性の下痢などに悩むケースもあります。
ビタミンAの不足により粘膜が乾燥すると、細菌やウイルスが侵入しやすくなります。
バリア機能が弱くなり呼吸器にウイルスや細菌が侵入すると、風邪をひきやすくなるので日頃からの対策が必要です。

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